宮内庁御用達.net
最終更新日 2023/12/16

皇居と国内にある御用邸、皇族の静養地

皇室には、都内中心部にある皇居の他に、国内に3つの御用邸があります。御用邸は、天皇や皇族の方々の静養のために利用されている施設のことで、栃木県と神奈川県と静岡県にあります。
目次
  • 皇居について
  • 赤坂御用地
  • 国内にある御用邸

皇居について

皇居は、元々は徳川幕府の居城である「江戸城」があった場所にあります。明治維新によって、天皇を中心とした新しい国作りを行う過程で、京都から遷都してきました。

東京駅の正面(西側)に位置し、駅を出てすぐに目にするような配置にあります。皇居内には、天皇皇后両陛下のお住まいである「御所」をはじめ、儀式・諸行事などを行う「宮殿」や、宮内庁関係者の勤める「宮内庁庁舎」などがあります。

ほかにも、昭和天皇と香淳皇后の御所であった「吹上大宮御所」や、皇居附属庭園として一般にも公開されている「皇居東御苑」などの施設があります。

皇居
皇居

皇居ランニング

近年では、皇居の周りをジョギングする「皇居ランニング」が流行りを見せており、多くのジョギング愛好者が利用しています。都内中心部に位置する皇居は交通アクセスが良く、また信号や車の心配なく走れることや、周辺にシャワー設備やロッカーなどが充実している、景色が良いなどが人気の理由になっています。

ジョギング
ジョギング

赤坂御用地

東京都港区赤坂にある「赤坂御用地」には、徳仁天皇、皇后雅子様、愛子内親王のお住まいである「東宮御所」や、秋篠宮文仁親王、文仁親王妃紀子様、(旧)眞子内親王、佳子内親王、悠仁親王のお住まいである「秋篠宮邸」ほか、三笠宮邸、三笠宮東邸、高円宮邸があり、その一角で園遊会が催されたりもします。

赤坂御用地
赤坂御用地

国内にある御用邸

かつて(戦前)の皇室は、国内にかなり広大な御用地を有しており、その広さは一県に匹敵するほどのものでした。戦後になって、皇居をはじめこれらの御料地は国の所有物となりました。

現在では、天皇陛下や皇族の方々が利用する皇居や一部の御用邸は、国の行政機関である宮内庁がその管理をし、皇室に無償で貸し出すという形式を取っています。

御用邸は、天皇陛下や皇族の方々の静養のために利用されている施設のことで、国内には3箇所あります。

那須御用邸

栃木県那須郡那須町にある那須御用邸は、本邸が大正15年に、附属邸が昭和10年に建てられました。現在では御用邸敷地の約半分が一般に開放され、「那須平成の森」として開園しています。那須平成の森には、自由に森を散策したり、自然体験が楽しめる「ふれあいの森」や、自然環境の保全と利用のバランスを保つために、自由な立ち入りを制限したガイドウォーク利用専用エリアとなる「学びの森」などがあります。

那須高原

那須高原に訪れる観光客に人気の「御用邸チーズケーキ」。栃木県は生乳生産量で全国第2位になるほど畜産が盛んな土地です。(写真はチーズガーデンの御用邸チーズケーキ)

葉山御用邸

神奈川県三浦郡葉山町にある葉山御用邸は、昭和56年に建てられました。相模湾に面する海岸沿いにあるため景色がよく、江の島や湘南、天気が良いときは富士山も眺めることができます。すぐ近くに葉山公園があり、憩いの場になっています。

上皇陛下・上皇后美智子さまは、葉山御用邸裏の「小磯の鼻」をご散策されるのがお好きとのこと。

葉山御用邸
葉山御用邸

須崎御用邸

静岡県下田市須崎にある須崎御用邸は、昭和46年に建てられました。自然が多く静かな場所に位置しているため、ご静養にはとても良い場所です。また邸内にはプライベートビーチがあるそうです。

特別企画・季節イベント