「和菓子」という言葉自体は、実はそれほど古い言葉ではなく、元々は単に「菓子」と呼ばれていました。和菓子という言葉が生まれるのは明治時代以降です。
明治維新によって幕府の鎖国体制が解かれ、明治の近代化とともに西洋のお菓子である「洋菓子」が流入してきました。この外国の菓子と、日本の伝統的な製法による菓子を区別するために、「洋菓子」「和菓子」とそれぞれ呼び分けるようになるのですが、はじめは「和菓子、日本菓子」など様々な呼び名がありました。
現在の呼び名である「和菓子」として定着するようになるのは、第二次大戦後になってからです。
日本の菓子の歴史に比べ、「和菓子」という言葉はとても若い呼び名なのですね。
菓子の原型・歴史について。
古代においても、縄文クッキーと呼ばれるような加工食品はあったものの、その原料は獣肉やドングリ・クルミ、卵などを混ぜて作ったいわば保存用の食物であり、現代でいう甘い菓子クッキーとはほど遠いものでした。
和菓子といえば、饅頭(まんじゅう)や団子餅(だんごもち)、羊羹(ようかん)などを連想しますが、それらの原型となるものが生まれたのは、奈良・平安時代といわれています。この時代に中国から伝わったものは、飯をつぶして固めた餅や、米粉を固めてゆでたり蒸したりしたものですが、これらは別段甘いものでもなく、食事のおかずのようなものでした。
やがて中国から唐菓子(からくだもの)という、米粉や小麦粉などを原料に使った粉食菓子などがもたらされ、やがて砂糖などの甘味料ももたらされることになります。
また室町時代には、中国から「点心」と呼ばれる、皮で餡(あん)を包み込む軽食文化が伝わり、茶の湯の席のお供に出されるようになります。
そしてこれらの食文化が、後に到来する江戸時代の菓子文化の発展へと繋がっていきます。
江戸時代は庶民の時代と言えるように、文化的に大きな発展を遂げる時代です。
室町末期から始まった長い戦国時代を経て、江戸時代という260年もの平穏な時代が訪れます。庶民にも経済的な余裕が生まれ、また菓子職人も増えた時代でした。
特に京都においては、公家や僧侶などの文化人や上流階級の商人や町人が集まる場所であり、京菓子、上菓子といった菓子文化が飛躍的に発展していきました。
京都を代表する京菓子の老舗で、創業は享和3年(1803年)。上菓子仲間の一員として皇室(禁裏)の御用にもなり、京菓子の発展に寄与してきました。御用品の「柚餅」は、やわらかな食感とともに口の中に爽やかな柚の香りが広がります。
和菓子は、日本人のもつ繊細な感性が表現された芸術作品といえます。和菓子に見られるような、きめ細かな細工や色彩は、なかなか外国人の真似できない日本人特有の感性から生み出されるものです。
お届けものの和菓子で「四季」を感じる
そんな気持ちにさせてくれるのが、和菓子の魅力です。和菓子職人も、菓子作りの際には「四季」を取り入れることをテーマにしているといいます。
和菓子には日本人の心と伝統がたくさん詰まっています。
日本最大級の流通規模を誇る楽天市場・アマゾンの、和菓子の売れ筋・人気ランキング情報です。楽天市場では、干し芋がランキング人気です(一応和菓子・・・なのかな?)。栗きんとん・大福・羊羹・饅頭などの定番も人気。アマゾンも、栗きんとん・大福・羊羹・饅頭のほか、いちごカステラ・最中なども人気です。