長寿の喜びをお祝いして、またこれからも元気に長生きできるよう願いを込めて賀寿(がじゅ)のお祝い品を贈ります。数え年61歳(満60歳)を祝う還暦祝いに始まり、米寿(数え年88歳)、百賀(数え年100歳)など節目のお祝いが続いていきます。
年齢 (数え年) |
名称 | お祝い色 | 由来 |
---|---|---|---|
61歳 | 還暦(かんれき) | 赤色 | 61年目に、生まれた年と同じ干支に戻るという意味。暦が元に戻るので「還暦」といいます。昔の暦では、十干(甲乙丙など)と十二支(子丑寅など)を組み合わせた60通りの干支が存在します。 |
66歳 | 緑寿(ろくじゅ) | 緑色 | 「66」を「緑緑(ろくろく)」と当て字しています。2002年9月に日本百貨店協会が提唱したものです。 |
70歳 | 古希(こき) | 紫色 | 中国盛唐の詩人・杜甫の詩にある「人生七十古来稀也」に由来しています。 |
77歳 | 喜寿(きじゅ) | 紫色 | 「喜」の字を草書体で書くと「㐂」となり、「七十七」と読めるため。 |
80歳 | 傘寿(さんじゅ) | 金茶色(オレンジ) | 「傘」の略字「仐」が、「八十」と読めるため。 |
88歳 | 米寿(べいじゅ) | 金茶色(オレンジ) | 「米」の字は「八十八」に分解されるため。 |
90歳 | 卒寿(そつじゅ) | 白色 | 「卒」の略字「卆」が、「九十」と読めるため。 |
99歳 | 白寿(はくじゅ) | 白色 | 「百」という字から「一」を取ると、「白」となることから。 |
100歳 | 百寿(ももじゅ) | 特になし | 100を表す「百」から。 |
108歳 | 茶寿(ちゃじゅ) | 特になし | 「茶」の字は「十、十、八十八」と分解されるため。足し合わせると「10+10+88」で108となる。 |
111歳 | 皇寿(こうじゅ) | 特になし | 「皇」の字は「白 (=99)、一、十、一」と分解されるため。足し合わせると「99+1+10+1」で111となる。 |
120歳 | 大還暦(だいかんれき) | 特になし | 2回目の還暦を迎える、という意味です。 |
数え年とは、元旦(1月1日)を迎える度に年齢を1歳加えていく数え方です。0歳という概念はなく、生まれた瞬間に1歳でカウントされ、翌年1月1日を迎える度に1歳ずつ年齢が増えていきます。年末12月31日に出生した子供はその瞬間から1歳となり、次の日の元旦1月1日には2歳となります。
純粋に1年(365日)経って誕生日を迎えてはじめて1歳年を取る満年齢とは、根本的な数え方が異なることが分かりますね。
昔の日本では、数え年を基準に賀寿を祝っていたようですが、近年では満年齢を基準に誕生日前後にお祝いするケースが増えているようです。上の表は数え年による年齢なので、満年齢でお祝いしたい場合には、60歳(還暦)、69歳(古希)、87歳(米寿)のように数字を1つ減らしてください。
金額は特に決まっていませんが、1万円~10万円と幅があります。
安価になり過ぎず、かといって高額過ぎるお祝い品も他の品物との差が生じてしまうので難しいところですね。親族間で相談できるのであれば事前に連絡を取るのもよいです。
賀寿(還暦ほか)のマナーについてまとめました。通例や習慣的なので、「必ずこれに習わなければならない」というものでありません。心が込められた贈り物であれば、気持ちは伝わると思います。
昔ながらの日本の風習では、新年1月1日に数え年を迎える正月から節分(2月初旬頃)までに行うことが多かったようです。ただ近年の傾向としては、満年齢でお祝いするのが一般的になってきています。還暦祝い(満年齢60歳)であれば、60歳の誕生日を迎える時期にお祝いをします。
上皇后美智子さまも、満年齢で古希のお祝いをされていますよ。
誕生日に必ず行わなければならないという決まりもないので、ご家族や親族のスケジュールが合いやすいお正月、お盆休みなどにお祝いをしてもよいと思います。タイミングを逸してしまった場合は、敬老の日などにお祝いするのもいいですね。
賀寿(還暦ほか)に贈られる定番ギフト・プレゼントを紹介します!
漆器の山田平安堂。漆器自体の関心が薄れる中、現代デザインを積極的に取り入れた漆器提案を行う。夫婦箸・夫婦茶碗・お盆なども取り扱っています。
京都を代表する京菓子の老舗。御用品の「柚餅」は、やわらかな食感とともに口の中に爽やかな柚の香りが広がる。
全国に近江牛の名を広めた「松喜屋」。宮内庁に肉の塊を納入していた銀座松喜屋に、近江牛を一手に納入していた経緯から暖簾分けを受ける。意外ですが、「牛肉を食べるのが長寿の秘訣」といわれています。